お問合せ頂いた方々の話から2

今回の「正伝子平推命の基礎」の本を出版したご縁から、多くの方々からお問い合わせを頂き、またお会いしてお話させて

頂く機会を得ることができましたことは前回に書きましたが

その中で、特に私の心を強く捉えてスッキリとそこから離れ

られないのは、「子平推命」を勉強しています とお話になる

方々でちっとも「子平推命」ではなく「四柱推命」でしかない

推命方法を子平推命と教えられて信じ切っておられる方々のことです。例えば 子平推命は天干と地支を其々の働きの役目で分けて考えます。命式の天干にある五行の作用を支える働きをするために地支はあるので、天干に透干していない地支の五行は、いくら地支にたくさんあっても大運や年運の行運で、同じ五行の干が来ない限り、その作用は発動できません。

命式の中でその五行が忌神の五行なら「凶物深蔵」と言って爆弾を抱えているような、戦々恐々の命です。何故ならその忌神の五行の干が行運で来た時は、待ち構えていた地支が作動しだし、爆弾が破裂するような凶運の悪さがドット噴き出すからです。

 

一方、四柱推命は命式の天干も地支も一緒くたにしてみるようです。

天干になくても地支に洩らす五行が多くあれば、この命は

地支に多くもらしているので身弱であると判断するようです。

この見かたですと「格」は取れません。命式のなかの五行の

強弱関係がハッキリしないからです。

 

どちらが正しいかは別として、少なくとも子平推命と謳うものでは有りません。

また日主が「身強」「身弱」の捉え方も大きく違います

子平推命で言う、日主が「身強」「身弱」というのはあくまで

命式の中の喜神、忌神を日主の五行の強さを主体にして判断

するところから来ています。強い五行の日主からみて・・・

弱い力の五行の日主からみて・・と判断し命式の「格」を

取ります。

ですから、日主身弱の人は身体や運勢が弱いとか気が弱い、

反対に身強の人は積極的で運勢も強い などということでは

有りません。(笑い)

なんとなく内格の身弱格の人達は身弱という言葉のニュアンスで肩身の狭い思いをされているように思いますが、決して

そうではなく 命式の格そのものには上下は有りません。

 

次回からこのようなことを説明できるように具体的な「命式例」を挙げて説明していくことも考えております。