古典より

「子平三命通變淵源」より

 

「子平三命通變」は徐大昇が今から約700年前の中国の南宋1253年に子平術の真髄として広め、普及させるために世に示しました。徐大昇は序に幼少時より子平術を慕い憧れて、当時の子平術の名人と呼ばれる高人を訪ね「子平真数」の定格局の方法を学び、数十年の研究を重ねるうちに子平術の素晴らしさに頗る傾倒し、子平術を世に広めるために「通變淵源」として示しました。

 

本書は徐大昇が「通變淵源」のなかでどのような子平理論を使って人の運命を見ていたかということを述べています。 実際に徐大昇が鑑定した当時の代表的な「十八格」の生年月日時の四柱を当時の

干支暦より再現して、どのように格を取り、どのように判断していったかを明らかにした研究書であり則実践的な鑑定にも用いられるように理論展開をしています。

 

子平大学はこの「子平三命通變淵源」をバイブルとして学びます。

この原典の子平推命の占術は現代の一般に出版されている四柱推命や子平推命とは全く異なる方法で

運命を論じています。今までに「淵海子平」という有名な子平書が日本に伝来されましたが、残念ながらその正しい内容が伝えられていません。というのはその格局を求める方法が明確に定義されて

いないばかりか、格局を求める月支蔵干の配当が全く誤ったものに塗り替えられてしまっていたからです。具体的な格局のとり方を省略して上辺だけが伝わっていたからと思えます。肝心なその真の内容が伝わらなかったのです。故に日本に本当の子平推命術が伝来されていないとも言えます。

 

子平大学学長 阿藤大昇先生 講話より