ある命式

お気に入りの一杯

いつも大阪で個人レッスンの時に利用している喫茶室で頂く、お気に入りのコーヒーです お店の雰囲気やスタッフの方々の

さりげない温かさがとても有難いので感謝しています。

ところで、先回に命式の見方例をこれから例を挙げて説明します と書きましたが、先ず最初に ちょっと気になる命式が

有りましたので ご披露しようと思います。

甲 丙 己 辛

午 午 亥 亥

   (壬)

この命式は時干から木(甲)生 火(丙)生 土(己)生 金

(辛)と周流しており 四柱推命では、五行周流の素晴らしい命式の例で習ったと話してくれる生徒さんがいます。

確かに五行的には

時干甲から木生火生土生金と順に年干の辛までつながりますが

よく見ると 干関係では 甲は丙を生みませんし己は辛を生む

ことはできません。唯一丙から己を生じる、この部分の良さだけです。この命式は 印綬木1干2支4点強 日主丙1干2支4点強

食傷土1干0支1点平 財金1干0支1点平で 日主は内格身強格です。喜神の食傷と財は共に根の無い喜神で弱いという、残念ながら今一つ喜神としての素晴らしさがこの命では見られません。特に食傷生財という流れを持ちながら、この命の食傷の才能は財を生まないばかりか、干関係で己と辛が並ぶ苦労の悖の象意が出てきます。

ですから 四柱推命で言う「五行が周流する素晴らしい命」とは言えません。

つまり 干と支の在り様で命式全体の五行の強弱をしっかりと

見定めて喜神と忌神を割り出して、尚その上でその喜神が強いのか、弱いのか、そして干と干の相乗作用のあるなしを見なければなりません。 

このような例は 私のところに子平推命を勉強しに来て頂いて

いる生徒さんの中で、過去に四柱推命では。「こう習いましたけど・・」という現状と合わない、つまり本人と合っていない

命式の判断例として多くあります。

その都度、残念で忸怩たる思いを抱きます。