子平推命と四柱推命の違い

仮想 西城秀樹の命式

日本に伝わる子平推命と四柱推命の違いは、私は「似て非なるもの」とハッキリ言えるとすら思えます。その違いについては

根本的な推命の目指すところ、ロジック、展開について数々、色々有りますが、その中でも天干同士の干合の解釈にも大きな差異が有ります。天干の干合は、①干合する天干の2干の五行が変化して違う五行となる [変化干合]     ②年月の天干が干合しても命式の月令を得ることがなければ無作用として、大運で月令五行支が来るまでは天干の作用を2干とも失う [無作用干合]  ③日干と干合する、つまり月干や時干との日干の干合は、変化する五行の月令を得られなければ、月干が2倍、時干が2倍の強さを持って日干に作用を及ぼす [ 倍加干合]  という3種類の干合があるということと、同時に大運と命式においても同様の作用があるという 重要な行運看法として実際に実践で多くの実例で体験し検証してきました。

先日お亡くなりになった、かつて国民的大人気アイドル歌手でもあった西城秀樹さんの命式(生時は仮想)でも このことが言えると考えています。

マスコミなどで知る西城秀樹さんの誕生日はS30年4月13日です。生時は明らかになっていませんが 今年の大運と年運の作用でお亡くなりになられたことで逆想してみると、私はおそらく戊辰の刻ではないかと考えます。すると命式は次のようになります。

    戊 甲 庚 乙

    辰 辰 辰 未  

       (乙)

年干乙と月干庚は干合していますが月令が乙木なので、この干合は無作用

干合となり 大運の支で金行が来るまで命式への作用は無しとみます

よって四柱の強弱は 日主甲木は1干4支月令で81点 財戊土は1干4支で16点 です。この命の格局は 財も16点で強いですが官殺ではないので、日主が陽干で月令を得て81点ですから日主が強い従格の従旺格となります。喜神水・木 忌神土金です 従って命式の戊財は忌神となり16点は強い恐怖です。従旺格帯財となります。

日主甲が持つ個性そのまま天に向かって真っすぐに力強く伸びる大樹という雰囲気の西城さんのイメージ!ですがその命に泣きどころのように忌神戊土の16点の危うさを内包しています。そして年干月干の無作用干合乙庚干合は大運で金行を持つ支が来ると、忌官殺金として発動しだします。

西城さんは大運63才から癸酉の前半癸水運期に入りました。これは従旺格の喜神であり時干の戊を干合去してくれるので、ホットしたいところですが、今年の年運戊戌の戊とも妬合してしまいますから、戊土の凶さは残ります。そして大運支の酉が年干月干の無作用干合を発動させます。

またその上に、今年の戌の中には忌財土の根も、忌官殺金の根も有ります。

従旺格の帯財、帯殺のダブル凶格が発動したことでお亡くなりになったのではと推命、推察させて頂きました。

また日主甲のかたが頭の病気や障害でお亡くなりになるのも多々見聞しております。人体で五行木は頭や神経を表す部位です。

因みに西城さんは2003年に最初に倒れられた年は癸未で戊の根が増えて帯財が強くなっていましたが、大運も亥の中で喜神の中にあり日主甲も強くなっていました、次の2011年辛卯の年にも倒れられましたが、大運が甲運で喜神の中で辛の忌官には根が無く助かられたと考えられます。残念なことでしたが、生前のご活躍に敬意を表し、ご冥福をお祈りさせて頂く次第です。

あとがき

このように元運(命式)と巡り来る行運の干支との変化で人生が変化変遷していくことの不思議さを思う時 人間て凄いな!!と思わざるを得ません。