予告の命式

先回 予告しました 命式と行運との絡みで起きる吉凶 成敗について 今回から連続で3命式例をお伝えします。

先ず第1例です。

年柱から 丙寅 戊戌(辛) 壬辰 庚子 の女性の命造です。

財丙火2点 官戊土1点 印庚金1点 日干壬水2点

内格身強を取ります。喜神は児財殺になりますから 天干の

財官は共に喜神になります。 

財官喜神といえども 日干と同点の強さの財は現実には本人にとって喜神としての有難みは少ないと言えますし、おまけに官殺には根が有りません 辰戌の冲で閉じています。地支の喜神が合冲で閉じるのは、その恩恵や良さが欠落するという意味をも含みます。彼女は芸能関係の仕事をしておりましたが ナカナカ陽の目を見ない、つまり仕事が来ない状況が続いておりました。つまり喜神(財官)の根が両方閉じてしまっている不運さです。(財は寅のなかに年支が1支有りますが)

ところが行運で 大運乙 年運辛卯年になると 卯が命式の辰戌を解冲します 。 年干の丙財は年運の辛と干合して合去しますので 用神財干は残念ながら去りますが、月運の仕事運 つまり、もう1つの用神の官殺運の根が出て来ますので 仕事が増え、この年はブレイクします!日干、官殺は同じ強さとなり一見 たいしたことが

無さそうですが 今まで動いていなかった根が2支動くという

良さ!です。

しかし 大運と時干は干合して化金しております。忌印の増です。

しかし「官庫財庫冲解則栄封爵禄」の現象は起き、仕事では活躍できました。これは月柱の仕事を表す柱のしかも官殺は仕事運を見ますので 命式において喜神の用神の根が共に閉庫になっていた、この命造の最悪のところが解消された良さです。

しかしながら 忌印が増大している本来の大運の悪さもいろいろ象意としては起きてきます。つまり 良い運勢であっても

なにもかも!という訳ではない つまりそれが人生という道則ではないでしょうか。