月令 堤綱

先回 従旺格 年柱から丙辰 丙申(庚)乙未 乙酉の女性について、①従旺格 らしくない人格の何故?と ②今年何故、職場の長という、大勢の部下を引っ張っていく大役に抜擢されるという昇格の運がやって来たのか!? 

について 解説をします。 先ず①ですが 彼女の従旺格という命造の格は「真」の格局ではありません 月令は忌官殺の

庚です。日干の乙木は2干2支8点の強さで 命造のなかにあるのは食傷の丙2干1支4点のみですから 従旺格は成局しますが 月令五行で格が構成されている「真」の格局ではなく

天干に昇る五行の強さのみで成っている「仮」の格局です。

従って格局の従神は「仮象」であり 現実にはリーダー的な存在感は皆の中には無く、むしろ月令の忌官殺をかかえ、どこか

引込み思案的 消極的ともいえる様子です また天干の丙が2干は、「天に両日無し」の少々お気楽、お人よしの雰囲気です。②そんな彼女が、大運41歳から辛卯の大運期に入ります

辛官殺運は仕事上でしんどい5年だったと思います。凶物深蔵の月令庚が動き出しますから・・しかし辛運も終わりにさしかかった今年、後ろで控えていた卯が 日干乙の根となり 日干を支えて 乙が本来の従旺格として真の格局になるべく 木運に入ります。

大運の支は命造の支と同じ働きをします!! ここで乙木が本来の「真の格局」としての従旺格が成った訳です。

しかし今年1年は時干の乙と年運の庚は干合し、共に化金します 部下運が忌官殺に変化するわけですから 並々ならぬ苦労、部下を抑えて指導的立場に立つ苦労があることでしょう!! しかしこの5年間は自らの大運がバックアップして

自らを守ります きっとやり甲斐のある立場を確立しうることでしょう!! なんども言います、喜神運だから全て良いことばかりが起こる訳では有りません!