先回の解説

先回 掲題した殺印(官印)相生の命式2つについて解説したいと思います。

第1例目の年柱から 癸卯 甲子(癸)丙午 己丑の男性ですが

木印甲は1干1支2点 日干丙は1干0支で1点 土食傷己は1干1支

2点 水殺癸は1干1支3点 の日干は内格身弱格になります。

年干癸官殺は本来は忌官殺になります(日主身弱なので)

しかしこの命式の場合は隣の月干甲を生じていますので官印相生の関係になり 喜神の官殺に変わっております。

しかし この命式は寒い冬の季節生まれです 癸雨は冷たい雨水で甲を育てるというより冷たく冷やしており調候忌神です。 むしろ欲しいのは丙です 日干丙は喜神の比劫であり調候喜神の丙でもあります! しかしこの命式で重要な視点はこの丙火の根が癸の根で閉じてしまっています! このマイナスポイントは大きいです 現実に怪我と病気と転職を繰り返している

男性です。

第2例目は 癸卯 乙卯(乙)丁卯 丙戌 の女性です

この場合も年干の癸官殺は月干の乙を生じていますから

殺印相生の官殺となり 喜神の官殺に変化しております

しかし 日干丁は戌の中に根が有りますが閉じております

つまり 点火できません 丁は燃えて始めて価値が出ます

根が無いということは点火できないと解釈して下さい。

その上に この命式は丁の燃料である乙を湿らせています

丁火と甲、乙が組んだときは 癸は育木というより 湿木と

解釈します この場合湿木不燃にしてしまう官殺となり社会運での発展活躍は苦労を伴い 挫折と奮起の連続となります。

 

殺(官)印相生で喜神の官殺に変化していても 命式全体の

月令五行(季節)や 命式の体神が何処にあるかをもよく見なければ仔細なことは判断難しいということです。